2014年11月10日月曜日

ルネサンス建築はモダンだった

建築とは意味の無いところに意味を生み出す装置を作り出すこと。 
装置が複雑になればなるほど、意味にたどり着くための扉の数も多くなる。
 ドーム=天空を象徴する架構、天空のミニチュア 
技術がなくても空間(意味)を作り出したいとなれば、見かけだけのフェイクと言える架構技術が必要となる。
技術は価値観を伴わない知識。 
技術は交換可能、意味がないからこそ技術は普遍的であり、人から人へと流通し、流通の過程で汎用性を獲得する。

 タイプとの関連で考えてみよう、
タイプは空間に意味を作り出すものであるから、架構技術には関わらない、フェイクでも良い。
 生み出された意味は汎用性も持ち普遍的ではあるが、一元的である必要はなく、読み取りが難しい、読み取りは自由。 

壁でも柱でもない構築的要素は何を意味するか、あるいは意味は無いのか。

ルチェライの壁の端部は理想都市を想像させるフェイクいやメッセージ。 
この建築はルネサンス、透視画法が意味する方法で世界を描いている。
この壁面が延々と続く都市、そのフィレンツェの持つ意味、その世界は何をメッセージしているか。
それはフェイクとして描かれているが、アルベルティの描く、あるべき都市の現実の姿なのだ。
村野建築の柱はフェイク、しかし、どれも意味深い。
=日生劇場、樹木苑、ルーテル教会等々。
彼のみメッセージはもはや、読み解く人が居ない。

 建築タイプの原型 、その意味する言葉は?
1-屋根 
2-壁 
3-柱 
4-エディキュラ 
5-アーチ、アーケード 
6-コリドール 
7-タワー 
 そして現在、建築は空間のシンフォニー。
音楽の方法は現代建築に何をもたらすか。