2011年9月9日金曜日

シューベルトのミニョンの歌

シューベルトの歌曲への関心はゲーテの詩との関わりにある。 
特にウイルヘルム・マイスターの「ミニョンと竪琴弾き」の歌が大好きだ。
 シューベルトがゲーテの詩に初めて曲をつけたのは17歳(1814年)の時が最初、糸を紡ぐグレートヒェン/D118。 
モーツァルトとは40年の隔たりはあるが共に天才であることには変わらない。
ミニョンと竪琴弾きの歌を作曲するのは19歳。 
それから5年後の24歳・25歳であの素晴らしい一連の歌を完成させている。 (D726・727・478・479・480)。
 彼は晩年、思い出したように、ミニョンに関わって行く。 (彼の死は31歳1828年11月) それは、死の病を控えた29歳のとき。
 彼はヴィルヘルム・マイスターからもっとも有名な4曲、D877
1.ただ憧れを知る人だけが(D481)
2.私に話させないで(D726)
3.この装いでゆかせて下さい(D469,D727)
4.ただ憧れを知る人だけが)を完成させた。
 こんなことをネットで調べてみたのは、全く知らなかったD727を、今日youtubeで見つけ初めて聞いて驚いたからだ。 
ヴィルヘルム・マイスターの中のミニョンのイメージがそのまま、それも、ごくごく単純なメロディで描かれていたからだ。 
シューベルトの作曲家スタートは実質17歳、そして晩年を迎える29歳で再びミニョンに関わっていく。
ゲーテのミニョンを知る人は何となくなんとなく納得するのではないだろうか。
しかし、聞いてほしい、彼が最も幸せであったであろう25歳、1816年につくられたのがこのミニョンなのだ。
 http://youtu.be/6FhyDkwumA8 
Youtube映像の歌手はChrista Ludwig.