2016年12月10日土曜日

タイプとしての建築論

建築デザインをタイプとして捉えるか、スタイルとして検討するか、その違いはとても大きい。

デザインされた建築を通時的に捉え、建築された時代や文化との関係から、その建築の意味を読み取ろうとすることが一般的だが、それは建築様式史、スタイルとしての建築史と言える。一方、建築された時代に関わらず、その建築の形のみに関心を持ち、検討するという方法もある。それはタイプとして読む建築史、共時的に建築を検討することだ。

出版されている建築論の大半は美術史の様式論に連動させ、文化と社会から、つまり建築の外側から建築を探ろうとしているが、Prof.Fの西洋建築史講義はタイプとしての建築を十講に整理し、自立した建築の形態としての意味を読み取いている。しかし、残念ながらこの書はまだ未出版、貴重な大著であり、一日も早い出版が待たれる。

コメントを投稿