2014年6月21日土曜日

藝大チェンバーオーケストラ

チェンバーオーケストラはしばらくぶりだった。
ボッセ先生が亡くなられて2年、
しかし、このオーケストラは全く変わってはいない。
今日もまた、質の高い演奏を楽しんだ。
ハイドン好きのボクにとってはボッセ先生は欠かせない。
彼の死の悲しみは学生たちだけではない、
愛好者にとってもはかりしれないものだった。
ハイドンの面白さを教えてくれたのはボッセ先生であり、
彼のチェンバーオーケストラなのだから。
しかし、今日の演奏はなんと尾高忠明氏。
藝大もボッセ先生を引き継ぐ人として、
彼を拝み倒したに違いない。
曲目はエルガーの序奏とアレグロ。
オネゲルの交響曲第2番。
ヴァーグナーのジークフリート牧歌。
そしてラストはモーツアルトのジュピター。
当然、今日は尾高氏の世界。
古典派ハイドンではないが、曲種の異なる難曲を、
色とりどり、びっしり揃えた興味深い演奏会となっている。
その演奏は、当然ながら愛好者を裏切らない、
端正な調和と一体感ある躍動がチェンバーの大きな魅力なのだ。
とくにオネゲルのその曲想のきめ細かい演奏は、
聞く人をしっかりと抱きとめる。
ナチに占領されていた当時のパリの雰囲気がビシビシ伝わる曲想。
なんか、心踊ると言うより、涙ぐまされてしまったようだ。
演奏後、尾高氏は話された。
近々、彼はアメリカ、ジュリアード音楽院に赴任するが、
かの地の学生より、今日の学生の方がレベルはずっと上なのだそうだ。

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