2013年2月20日水曜日

父と子 ツルゲーネフ

父と子 ツルゲーネフ
「父と子」ってこんな小説だったかなぁ、と不思議な思いを感じながら、確かに昔もこの小説は一気に夢中になって読んだなぁ、と思い出した。
タブレットを手にし、電子ブックを試してみようと思ったのが昨年10月。
丁度その頃、横浜で藤村展を見学した。
これがきっかけとなり、無料でもあったので、結局、新生、破戒、夜明け前と電子ブックで島崎藤村を読み続けることになった。
やはり、電子ブック体験って新鮮なのだろうか。
古びた書棚のかっての本はそのままだが、忘れていたことを思い出すと同時に新たな部分の発見もある。
ボクにとってタブレット体験は再読には最適なようだ。
幾つになっても、好きな作家というのは変わらない。
「父と子」の持つリリシズムは昔と全くかわらない。
変わったのは、かっては子の齢で読んでいたが、今はバザーロフやアルカジーの父親以上の立場。
しかし、やはりツルゲーネフは偉大だった、この小説は決して世代対立がテーマではない。
藤村同様、時代の狭間を生きる人々、しかし、画かれている世界は流れの中に垣間見える「変わらぬもの」。
それは賢人の持つ「愛ということば」ではなく、誰もが持つ「気まぐれな恋」なのだ。

2013年2月20日
by Quovadis

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