2014年5月27日火曜日

穴 小山田浩子


コンビニが一軒だけある田舎の町。
そこは夫の実家のある小さな町。
都市に住まう夫婦二人は夫の転勤でこの町に住む。
幸い、実家の隣家が夫の両親が持つ貸家。
妻は仕事を失い収入は減るが家賃はゼロ。
まだ子どもがいない、この妻の専業主婦生活が始まる。
隣家の舅と姑は夫と同じように、毎朝、車で職場に向かう。
車は各々別々、舅だけが普通車で姑と夫は軽のよう。
毎朝、残されるのは車も自転車も無い専業主婦。
いや、隣家には毎日、庭に水撒きをする九十歳近い義祖父がいる。
物置小屋のような別棟には、専業主婦が全く知らされていない義兄がいる。
川沿いのコンビニの近くの土手には、黒い獣の小さなたくさんの穴。
穴は義兄の小屋と実家を隔てるブロック塀の路地にもある。
ある日、義父が町を徘徊し、やがて肺炎で亡くなる。
隣家での葬儀には舅、姑、夫も知らない近隣の住人。
やがて、妻はコンビニを訪れパートの仕事を得る。
自転車で土手を走り、専業主婦生活が終わる。

読後感想
上手いね。
ファンタジーいや、リアルな空間に浮遊する幻影か。
読まされました。

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