2013年12月7日土曜日

アンナ・ボレーナ

最新版全曲オペラのyoutubeアップが最近とても多くなったようだ、おかげで週末は忙しい。arteが2011年4月に収録した「アンナ・ボレーナ」が今朝の「あなたへのおすすめ」で紹介されていたので、早速、聴いてみる。
ウィーンのシュタット・オパーの公演、なんとこの劇場での、このオペラは初演だそうだ。まさか音楽はイタリア・ベルカント、物語はイギリスだから、ということではないだろう。

イギリス・ヘンリー八世の王妃アンナはアンナ・ネトレプコ、次なる王妃ジョヴァンナはエリーナ・ガランチャ、ロシア生まれのソプラノとラトビア生まれのメゾ・ソプラノの共演、待ってましたの公演だ。
指揮はアバドの教え子、スカラ座でファゴットを吹いていたエヴェリーノ・ピド。まさにイタリア・オペラのウィーン占領。

物語はよく知られたヘンリー八世の愛人たち、ブーリン家の姉妹や宮廷女官の話だが、映画とは随分異なっている。
毅然たるブーリン家の妹アンは結婚に際し、国王をカトリックから離反させ(イギリス国教会の始まり)るばかりか、後のエリザベス女王の母となるところが歴史であり映画の見どころ、しかし、ドラマが複雑すぎるとオペラにはなりにくい。
ドニゼッティは王妃アン(ネトレプコ)の斬首までの過程にポイントを置きオペラにしている。女官である継なる王妃ジョヴァンナ(ガランチャ)、初恋の人パーシー卿(フランシスコ・メーリ)との哀切に富む精神的絡まり、理不尽さ諦めが重唱・合唱をバックにきめ細かに表現される。
やはり、これがオペラだ。オペラはトラジェリーだから悲しいのではない、毅然たる人間を音楽にしようとすると、どうしても悲劇になってしまうのだ。 Google Keepから共有

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