2013年12月3日火曜日

明暗 夏目漱石

金の貸し借りと三角関係は漱石の定番だが、「明暗」の登場人物はかなり多彩で物語は複雑。 
数多いだけではなく、描かれる人物の各々、その内面・外面、心理と行動、すべてがきめ細かく、なんとまぁリアルで凄いと言うのが、昔読み、今に残る記憶だ。
 今回もその印象は変わらない。 描かれた東京の時間と空間に関心を持ち、電子版で再読した。 
主人公や叔父、叔母たちの家々、仕舞た屋のような木造の病院とその2階の病室、座桟敷の劇場の客席と幕間の食堂、場末の赤提灯とフランス・レストラン、そして迷路のような湯治の温泉旅館。
 加えて漱石は毎度のことだが、汽車やチンチン電車の車内シーンが面白い。 
そして今回、際立て見えてきたのは、女性たちが何とも活発。
 主人公夫人のお延はもちろん、皆が皆、現代のテレビドラマよう、表情豊かで個性的、忙しく激しく動き回る。
 ご存じのように、この小説は漱石の最後の長編、新聞連載中に他界したため未完に終わってしまった。 
しかし、驚くなかれ結末も読んでしまった。
 読み終わり、ちょっと疲れたが、同じタブレット、気になりググってみたら、こんな面白いブログに出くわしたのだ。 
驚いた、しかし、充分に納得させる素晴らしい解説。 
今回のボクのこの「明暗」の感想を書かせたもの、それはこの結末ブログを紹介したかったから、と白状しておこう。
 http://homepage2.nifty.com/LUCKY-DRAGON/kakurega-7meian.htm

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