2013年12月11日水曜日

レオ・ヌッチの「シモン・ボッカネグラ」

今日のyoutubeからのおすすめはシモン・ボッカネグラだった、 大好きな曲だ。
この演目ではいつもはフェイエスコ役を歌う Leo Nucci が今日のシモン、 例によって安定した格調高いバリトンだ。 フェイエスコ役はまだ若いが堂々としたバス歌声Roberto Scandiuzzi 、 この柔らかいバスは貴重だ。
若いアメーリア役のTamar Iveriも初めて聴く。 名前からはイタリア人ではないのだろうか、 しかし、もうたくさんのファンがついていそうだ。
アドルノ役の Francesco Meli はボクも既に知る名テナー、 今日のパルマは2010年、いまや大劇場で引っ張りだこだろう。
このオペラではシモンがラストにマリアと呼び掛ける、 その声はいつも悲痛、ついぐぐぐと来てしまう。

今日の関心は舞台美術にあった。 最近よく見るイタリア・オペラの舞台背景はアルド・ロッシの建築を強くイメージさせるものが多い。
最近のやや抽象化して舞台背景を構成する舞台美術では、 ロッシの描く都市イメージがイタリア人にはピッタリなのかもしれない。
ロッシの建築はイタリア人にとっては、 予想以上にポピュラリティが高いと言えるようだ。 その都市イメージは観光客の多い大都市のローマ、ミラノ、フィレンツェとは異なる、 イタリア特有の歴史的中小都市のイメージ。
テアトロ・レッジョは小都市パルマのオペラ劇場、 都市もオペラも今日のシモンにピッタリだ。

シモン・ボッカネグラの本来の舞台は中世末期のジェノヴァ。 ロッシ風都市の立体書き割りの隙間に投影される電飾絵画、 シンプルだが僅かに猥雑な都市イメージが重なり、納得のできる舞台美術。 このクリップは音楽も舞台も素晴らしい、お勧めだ。 Google Keepから共有

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