2013年6月25日火曜日

ノーコメントbyゲンズブール

「ノーコメントbyゲンズブール」の試写を観る。 父親を亡くした頃、程なく彼の死も知った。 二十数年まえのことだ。 ゲンズブールの存在は両極にあるもう一人の父親だったのかもしれない。 彼の死は当時ヤケに重かった。 ジェーン・バーキン、アンナ・カリーナ、ブリジッド・バルドー・・・が恋人でシャロット・ゲンズブールの父親だ。 その恋人以上に手放せなかったのは酒瓶とジターン。 父親に叩き込まれたピアノ音楽と建築学生として学んだ絵画、しかし、もっとも得意だったのは歌と詩のようなおしゃべり。 この映画で面白かったのは、そんな彼が自分自身を「天才になれなかった天才」とコメントしているところ。 風を読むばかりの0年代では、まずはお目にかかることのないスノッブなシニズム(嘲笑)。 息子たちには観るように言っておこう。