2013年5月25日土曜日

舟を編む


面白い題名の映画を観る。 本はまだ読んでいないが、おかげで題名の意味がよく判った、しみじみと。 三浦しをんさんの本屋大賞受賞作品。 岩波国語辞典第五版の「編む」の項は「糸・竹・針金または髪などを打ち違えて組む。多くの材料を集めて本を作る。編集する。」 なるほど、海を渡る舟か、いい映画ですね。 題名も、ストーリーも、映像も、音楽も、キャスティングもみな程よく編まれています。 「言葉」の持つ果てしなさ、確実さ、真剣さ、そして余裕と涙とユーモア。 家に戻り書棚から国語辞典を取り出し調べて見るとなんとその版は1995年、まさに映画の「大渡海」の始まりの年、そして15年間の物語。 長年の愛書を書棚に収めたが、これもいい機会、改めて神保町で「舟を編む」と新しい「舟」を買おうと思う。 「利」のみが優先される慌ただしい2013年5月25日。 今日、突然出会った「理」の世界の広さ、清々しさ、美しさ、静かさ、本気さ、和香さ。 そんなことを気づかせてくれた豊かな暖かい映画です。 何気なく使っている言葉、その言葉の海を渡る手助けをしてくれるのは船ではなく「舟」なのですね。 納得です。