2013年1月25日金曜日

オキュパイ運動とサティアグラハ


昨年、東劇でみたオペラ映画「サティアグラハ」がウォール街占拠運動とこんな関係を持っていたことは知らなかった。アメリカの「オキュパイ運動」については日本のメディアも米大統領選時、次世代のオルタナティブとしての保守的な「ティーパーティ運動」と一緒に報道した。アメリカの「怒れるわか者たち、疎外された人々」のオキュパイ運動は今や、ロンドン、スペイン、チリに波及している。 かって、ヴェルディは「ナブッコ」でイタリア・リソルジメントを支援した。「サティアグラハ」は南アフリカとインドでの人種差別に非暴力で抵抗したマハトマ・ガンジーを画いたオペラだが、たしかに、19世紀の「ナブッコ」そして「ウォール街占拠」のオキュパイ運動にに直結するオペラであることは間違いない。 今頃になって「ルモンド・ディプロマティーク」をなぜアップしようと思ったか。 やはり、ずーっと気になっていたんだな。 何故なら、自民党圧勝というより民主党総崩れの選挙だが、結果、時代はまた昭和に逆戻りしているように思えてならないからだ。 >ウォール街占拠運動の中でも、12月1日にニューヨーク・オペラハウス前で行われたデモ行動は芸術と政治、身体パフォーマンスを一体化したものだった。全体集会はこの日、マハトマ・ガンディーの生涯にインスピレーションを受けたフィリップ・グラスのオペラ『サティアグラハ』の公演後に開かれることになっていた。この日の全体集会には運動を支持したオペラの作曲家も出席した。全体集会開催は、オキュパイ運動を手荒く抑圧したニューヨーク市が同時に、非暴力抗議運動を題材にしたオペラを上演するという矛盾を突くものだった。全体集会は警察官の監視下で開催され、遊歩道から一歩でも前へ進んだ者は誰でも連行された。ア全体集会の司会進行は繰り返し全員に発言する権利があるのだと力説した。「われわれの集会には進歩的なルールがあります。最初に話す者が一番力を持っているわけではない。最初に話す人たちは社会から疎外されてきた人々です」厳寒のニューヨークの夜、全体集会は何時間も続けられ、誰もが自分の境遇について語り、ウォール街占拠運動を支持する理由を語った。しかしながら、その夜、オペラハウスの前では、社会から疎外された人々の声を聞くことはほとんどできなかったが、一流の大学を卒業した後、膨大な借金(学資ローン)を抱え途方に暮れている学生や、昇級を上司に認めさせることのできない合唱団員、数百ドルのオペラのチケットが買って『サティアグラハ』を聴くことができない若い音楽愛好者の声を聞くことはできた。 世界に広がる「怒れる者たち」 ラファエル・ケンプ(RaphaelKempf), 特派員 ル・モンド・ディプロマティーク編集部
コメントを投稿