2010年1月25日月曜日

シュルレアリスム絵画と日本(NHKブックス/速水豊)

「シュルレアリスム絵画と日本」(NHKブックス/速水豊)を読む。
日本の絵画史において西洋の近代を支えるシュルレアリスムをどう受容したか、
大変興味深いテーマ、早速読んでみた。結果として、ヨーロッパが問題とした真の近代性、反芸術性は日本の絵画の中では一切受容されていなかった。
つまり、芸術家たちのバイブル、瀧口の近代芸術は本の中だけの話。しかし、日本の画家たち個々人の超現実主義が個々の絵画として作品化されたことだけは事実、著者は新たな絵画の触媒となったと結び、慰みとも聞こえる、一定の評価を与えている。
西洋の近代主義が徹底されていない日本の現代芸術あるいは表現領域、ポストモダンといわれる現在、美術・建築・デザインが発する言葉やイメージは相も変わらず、商業的差別化戦略の道具に終始するしかないのだろうか。
デザイン時代と言われて久しい、しかし、19世紀のロマン主義を超えられない我々のデザインセンス、デザインは益々矮小化していると言わざるを得ない。

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