2012年3月10日土曜日

サド侯爵夫人  

昨晩、世田谷パブリックシアターで「サド侯爵夫人」を観る。
なみなみならぬ一人の男を円の中心に据え、惑星の運行のように取り巻く6人の女性(貞淑・道徳・神・肉欲・無節操・民衆)が、この男を徹底的にレヴューしまくる台詞劇。
しかし、男は一度も舞台には現れない。
いや、いたんだなぁこの男、終止、舞台の中心に。
ボクには読めたこのドラマが描く幾何学。
話しはここまでにしよう、あとはお互い観てからということにして。 

楽しみは6人の女性のロココ風衣装、そして下劣・卑猥・残酷・不道徳という汚らわしいことを最も優雅な言葉で女性だけに語らせるというドラマのおもしろさ。
思っていた通りこのフィクションは本では判らない。
三島だけでなく、たぶん谷口も吉行も北も、小説を読み、美しい言葉だなと感じさせる作家は全て戯曲家を目指していたに違いない。
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