2012年2月2日木曜日

ロマネスクの建築家は音楽家

聴覚的建築の時代

音楽的典礼のために、重い石のヴォールト天井を構築しなければならなかったロマネスク建築家たち。かれら建築家は斜めの力や全体の力の均衡を考慮しながら柱壁を構築しなければならず、音楽のための空間をつくるために、音楽に似た力の流れを意識しながら、音楽の手法によって建築を構成していった音楽家たちと目される。聴覚的建築時代の建築家とは音楽家のこと、つまり、修道士たちのことだ。

透視画法を体験していたロマネスクの修道士たち

同じ大きさのものも、遠くへ置けば近くでよりは小さく見えるという事実は、ロマネスク教会の列柱で構成された身廊を生活空間とした修道士たちにとっては、あたりまえの世界であっただろう。ルネサンスの建築家の発見と言われる透視画法はロマネスクの修道士にはすでに毎日、体験されていた。

計量化された時間を知っていた音楽家たち

時の流れや刻々と変わる時そのものが、一日毎の同じ時刻、一年毎の同じ時期と周期的に流れていることは大昔から理解されていたが、その流れが一様であり、計測できるものであり、空間と、あるいは他の一切のものとは連動せず、独立して流れているものであると気がついたのは、ロマネスク期の音楽家たちであった。(時間と空間の誕生・ゲーザ・サモシ)

音楽は中世の七つの自由学科の一つ 

ー>数を扱う四科=算術、幾何学、天文学、音楽

ー>数と音の関係、協和音程の数学的関係

ー>数にこだわる作曲、一種の数あわせは17世紀までのバロック時代までの特徴
=バッハにも数多く見られるのは周知のこと

 

 

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