2010年4月6日火曜日

大遣唐使展


岩船寺からバスで再び浄瑠璃寺へ、そして近鉄奈良駅へ戻る。 
今回はフリー切符を持っての旅なので近鉄、奈良交通は全部フリー。 
さらに、こんな遠隔地だが季節がばっちり、 いままでは行きも帰りもタクシー以外は考えられなかった浄瑠璃寺拝観も、 今日はバス・スケジュールも頻繁、待たされることなくあっという間に奈良公園に到着した。 b0055976_2042733.jpg
ホテルに立ち寄ることもなく、そのまま国立博物館の「大遣唐使展」を見学する。 
この展覧会の目玉は薬師寺東院堂の聖観音菩薩立像とアメリカ・ペンシルバニア大学博物館が持つ観音菩薩立像のそろい踏み。 
エントランスの正面はなんとこの二体が堂々と、 ガラス囲いや防御の柵もなく、観客を出迎えてている。 
一瞬、その呆気無さに息を飲む。
 いいの、むき出しで大丈夫! 薬師寺の聖観音立像は中学生以上の誰もが知る、日本の最も美しい観音様。 
人気がある分、東京にも度々出張されるが、 しかし、こんな身近で拝観出来ることはほとんどない。
今日は東院堂以上に身近で、さらに遠いペンシルバニアから来訪の貴重な観音様とともにお目にかかれる絶好の機会というわけだ。 
この二体を並び立たせる意味は素人ながら理解出来る。 
素材は異なるが日本と中国、同時代につくられた同寸法の全く良く似た観音立像。 
この二体を奈良で邂ごうさせることこそ、まさに1300年前の遣唐使そのものの再現なのだ。 
しかし、時間をかけじっくりと二つの観音様を眺めていて、気になった。
 やはり、違う、いや、まったく違う。 
寸法はともかく、お顔も身につけているもののデザインも。 
どう見ても親しんだ聖観音立像は日本のデザイン。 
白鳳か天平かは専門家の関心だが、ペンシルバニアつまり中国の観音立像は間違いなく薬師寺の聖観音とは異なるメッセージを持っている。 
まぁ、どうでも良いことなのだが、奈良に来て遣唐使を実感するまたとない機会。 
長い長い時間、観客が消え閉館と言われてもまだ踏みとどまり二体の邂ゴウにお付き合いさせていただいた。
閉館の会場を後にし奈良公園を散歩する。 
そして、夕方になれば誰もが行く、二月堂の舞台に立った。
 ここで見る夕景は間違いなく日本の空、と言うことだろう。
コメントを投稿