2009年10月24日土曜日

皇室の名宝展


昨日、22日の皇室の名宝展は若冲人気で満員だ。大勢の人々が押し合いへし合い、自分自身もその一人、何故に、こんなにこの展覧会は人を引きつけるのか。いつもの中高年女性だけの展覧会と異なり、今日は平日(金曜日)というのに文字通り、老若男女で一杯だ。そして、やはり、いいものには人は集まるんだ。そんな、当たり前すぎる実感を持った半日だった。 若冲だけではない、永徳、応挙、抱一・・・大観、観山、玉堂、清方、松園・・・。まさにきら星のごとく。皇室だからこそ可能であった名品の数々、その一斉展示となると機会は意外に少ない。だからこそ、ボクもまた脚を運んだのだ。見を終わっての感想は、人が多く圧倒されたにも関わらず、大満足のニコニコだ。そして、気がついた。我々の周辺は現在、沢山のものに囲まれている。映画や音楽、スポーツや美術。しかし、いつも満足かと言えば決してそんなどこはない。しかし、この展覧会は裏切らない。やはり、いいものはいい、すごいものはすごい。専門家に言わせれば、最悪の感想であろうが、いまはそれしか言葉がない。付け加えるならこの2点、名品というわけではなかろうが、17世紀の萬国絵図屏風と川島甚兵衛の春郊鷹狩・秋庭観楓図壁掛。この展覧会であるからお目にかかれたであろう名品。それは名作というより脅威の作。誰かが言っていた、この展覧会は情報の海、まさに、その通りの展覧会だ。

2009年10月2日金曜日

テルミドールを描く「カルメル会修道女の対話 」


初台の中劇場で初めてカルメル会修道女の対話を聴いた。音楽はプーランク。
音楽・建築を学ぶものにとって1750年前後のヨーロッパ研究は不可欠、と言うのがボクの持論。
明治以降、様々なヨーロッパを見てきたが、不十分なのが彼らの神そしてコスモロジーの崩壊、彼らの言う人間の自由と自律、そしてカントだ。
つまり、ヨーロッパの観念あるいは形而上学を理解出来ていない。

プーランクの最後のオペラは素晴らしい音楽。
ドラマは1794年のテルミドール。
今日の観劇はヨーロッパの核心に触れるチャンスでもあった。
丁寧にドラマの進行に貢献する音楽は間違いなく第一級の現代オペラ。
ドラマはギリシャ以来のヨーロッパの観念の死、現実のみを生きざるを得ない、人間の悲しみをリアリスティックに描いている。

オペラが終われば若い研修生達の熱演に拍手喝采。涙を拭い、胸に残されたもの、それは消えることない、人間が人間として生きるがゆえの寂寥感。
ほんの少しだけ、ヨーロッパの基底が理解出来たような気がした。

2009年10月1日木曜日

プロフィール/加藤宏之/かとうひろゆき


東京生まれ、東京在住

東京理科大学工学部建築学科卒業

一級建築士       登録 NO.75325

インテリア・プランナー 登録 NO.00649

日本建築家協会会員・日本建築学会会員・日本民俗建築学会会員 ・日本経営開発企業団専門委員・日本林業経営者協会需要開拓委員会顧問・国立音楽大学非常勤講師

主な執筆

月刊誌-建築文化 / 滝原の家・引本幼稚園 他

季刊誌-ディテール / 江古田の家 他

月刊誌-モダンリビング / 那須の別荘郡 他

月刊誌-ハウス&ホーム / 片瀬山の家、榛名の家、宇佐見の家 他

月刊誌-東芝 / ひかりの計画・あかりの計画 軽井沢ショッピングセンターとレッドロブスター 他

季刊誌-アジアフォーラム / 竹の建築誌 他

月刊誌-オンザライン / 水の上のショッピングセンター 他

月刊誌-Mr. & Mrs. / 水の街のアンソロジー・風の建築誌 他

月刊誌-建築・デザイン-AT / 書評欄隔月担当

民俗建築(学会誌)    /  シンポジウム記録投稿

月刊誌ーエクスナレッジ  / ガウディ・オペラ

書籍ー集住の知恵     / 共同執筆 (2005年7月)

書籍ー建築家の言葉    / 共同執筆 (2010年10月)

書籍ーふしぎな国のガウディ/ 共同執筆 (2011年7月)

書籍ー音楽と建築、そのデザイン     (2013年10月)